【コンサルタイプ診断解説】 タイプ07:傾聴に徹し、丁寧に進言する本音を引き出すメンター
- コンサルタイプ診断
- コンサルタイプ診断とは
- タイプ07:傾聴に徹し、丁寧に進言する本音を引き出すメンター
- 「本音を引き出すメンター」タイプの特性
- 「コンサルタント」としての活躍タイプと注意点
- 具体的なアクションを提言しつつ、率先垂範していくタイプ
- 「思考」タイプ(課題やタスクに取り組む際、どのように考え、解決しようとするか?)
- 相手の力になれることを見つけ、アクションを通じて成果を出すタイプ(堅実貢献×行動重視)
- 想定される活躍シーン
- シーン①:経営アジェンダの相談役
- シーン②:新規事業推進に向けた他社協業支援
- このタイプが苦手なこと
- コンサル転職成功のための原因分析力強化プログラムとは?
- このタイプが多いファームの特徴
コンサルタイプ診断とは
コンサルタントと一言で言っても、考え方や検討の進め方、コンサルとしての特性や活躍の仕方は、多岐にわたります。PROFFITに登録しているコンサルタントのアンケート分析から、コンサルタントの活躍タイプには16タイプの傾向があることが分かってきました。また若手コンサルタントのストレス調査結果から、このタイプの違いが大きいほど「ストレス」を感じることが分かっています。皆さんの「コンサルタイプ」を知ることで、自分にあったファームを選び、さらに入社後、活躍・評価されるための注意点やヒントとして活かしてみてください!
タイプ07:傾聴に徹し、丁寧に進言する本音を引き出すメンター
「本音を引き出すメンター」タイプの特性
相談にのった後、色々思っていることを「素直に話すことができてすっきりした」そう言われることも多いのではないでしょうか。言いにくいことも話したくなる信頼関係の構築力、話す中で自然と整理されるファシリテーション力が大きな強みです。聞き出すだけではなく、答えを伝えるだけでなく、相手にとっての「答え」を一緒に創っていけるやさしさが、魅力になっています。
「コンサルタント」としての活躍タイプと注意点
具体的なアクションを提言しつつ、率先垂範していくタイプ
- クライアントの悩みに対して、クライアントが取り組んでいける具体的な解決策を示すことを重視しており、クライアントの「行動」に寄り添った支援を大事にしているタイプです。取組みが進まない時にも自ら手を動かしたり、行動につながるまで伴走することをいとわない点がクライアントからも評価されます。
- 一方、注意点としては、実行支援が先行しすぎてしまい、何のためのアクションなのかが曖昧になってしまうことがあります。うまくいっていない時に、やみくもに実行を促すのではなく、なぜクライアントが動かないのか/動けないのかについて冷静に分析する時間を持ち、実行が進まない根本原因を解決することを意識してみると活躍の幅がさらに広がります。
「思考」タイプ(課題やタスクに取り組む際、どのように考え、解決しようとするか?)
クライアントから相談された時やプロジェクトでタスクを任された時、確実に解決できることを着実に進めようとする人もいれば、失敗するリスクを覚悟しつつ、果敢に難題に挑む人もいます。まず策を練るタイプもいれば、まず行動して現場を見に行こうとするタイプもいます。どちらも課題を解決しようと頑張って取り組んでいるものの、果敢に挑むタイプから見ると、着実に貢献しようとするタイプは慎重すぎてやる気がないように映ってしまうことがありますし、逆に着実に貢献しようとするタイプから見ると、果敢に攻めすぎて失敗するリスクが気になってしまいます。
若手コンサルタントが感じるストレスの一つである「頑張っているのに評価されない」という問題は、そもそも課題やタスクに対する向き合い方や考え方がずれてしまっていることに起因することが多くあります。コンサルタントとして評価をされ、活躍していくためには、思考力を磨くことに加え、自身の思考タイプを理解しつつ、クライアントや上司の「思考タイプ」との違いを意識しながら動いていくことが非常に重要です。まずは自身の「思考タイプ」を理解することから始めてみましょう!
相手の力になれることを見つけ、アクションを通じて成果を出すタイプ(堅実貢献×行動重視)
- 自分の考えや気持ちよりも、相手が何を求めているかをしっかりと捉え、その期待に答えることを大事にするタイプです。相手の力になれそうなことを見つけ、すぐに行動し、小さな成果を積み重ねることによって信頼を獲得していくことができるでしょう。
- クライアントだけでなく、チームメンバーに対してもこうした接し方ができることによって、チーム全体の連携や意欲向上につながることを評価されることも多いです。一方、あなたのリソースにも限りがあります。やみくもに相手の期待に答えることが必ずしも良いとは限りません。成果を最大化するために、誰のどの期待にどこまで答えるべきかを冷静に考えながら、動いていけるようになるとさらに活躍の幅が拡がるかもしれません。
想定される活躍シーン
相手の悩みや本当は何がやりたいかを聞き出しながら、これからのやるべきことを決めていくようなプロジェクト提案シーンでも活躍できるタイプです。
シーン①:経営アジェンダの相談役
経営者や事業責任者の悩みの一つに、取組むべきことが多く、どこから手を付けるべきか悩んでいるという相談があります。こうした相談に対して、他社ではどう取り組んでいるかという情報を提供することも価値になりますが、情報提供だけで不安が解消されることはあまりありません。今の状況やその中で感じている焦りなどについて、本音を聞き出しつつ、どこが一番重大な課題なのかを一緒に整理していくことがとても重要になります。特にシニアメンバーになればなるほどこうした相談を受けることも増え、それがプロジェクトの提案活動につながることも多くあります。

この記事の筆者
PROFFIT AGENT編集部
Co-nnect Inc.
この記事は、戦略コンサルや外資系コンサルティングファームの出身者が執筆を担当しています。PROFFIT事業で培ったコンサルティングファームとの繋がりによる最新情報、コンサルタント時代の採用担当経験をもとにコンサル転職に役立つ情報を発信しています。