【コンサルタイプ診断解説】 タイプ11:相手にとってのベストを探す対話重視の伝道師
2023.12.09
- コンサルタイプ診断
- タイプ11:相手にとってのベストを探す対話重視の伝道師
- 「対話重視の伝道師」タイプの特性
- 「コンサルタント」としての活躍タイプと注意点
- 「思考」タイプ(課題やタスクに取り組む際、どのように考え、解決しようとするか?)
- 相手の力になれることを見つけ、アクションを通じて成果を出すタイプ(堅実貢献×行動率先)
- 想定される活躍シーン
- シーン①:抜本的な組織構造改革
- シーン②:買収を駆使した非連続な成長実現
- このタイプが苦手なこと
- コンサル転職成功に向けた説得力強化プログラムとは?
- このタイプが多いファームの特徴
コンサルタイプ診断とは
コンサルタントと一言で言っても、考え方や検討の進め方、コンサルとしての特性や活躍の仕方は、多岐にわたります。PROFFITに登録しているコンサルタントのアンケート分析から、コンサルタントの活躍タイプには16タイプの傾向があることが分かってきました。また若手コンサルタントのストレス調査結果から、このタイプの違いが大きいほど「ストレス」を感じることが分かっています。皆さんの「コンサルタイプ」を知ることで、自分にあったファームを選び、さらに入社後、活躍・評価されるための注意点やヒントとして活かしてみてください!
タイプ11:相手にとってのベストを探す対話重視の伝道師
「対話重視の伝道師」タイプの特性
目の前の問題に対して解決策を話すのではなく、相手の「考え方・思想」を変えていくことに興味を持っているのではないでしょうか。相手が変わる必要があると気づかせるための的確な分析と新たな考え方に変えるための丁寧な対話力が大きな強みです。根本的な原因にアプローチするため、時間はかかりますが、変わった後のインパクトも大きいため、長期の顧客関係につながることも多いです。
「コンサルタント」としての活躍タイプと注意点
考えるヒントを提供し、意思決定を促していくタイプ
- 客観的な分析、調査結果に基づき、論理的にどうすべきかを考えつつも、自分の意見を強く主張するのではなく、クライアントが「決める」ことを重視しているタイプです。特にオーナーシップが強いクライアントの場合には、うまく連携が進み、感謝されることも多くなるでしょう。
- 意思決定を促すために、必要な情報を提供するだけでなく、質問や対話を駆使し、クライアントが自分事として捉える状態になるようにサポートすることが大切になります。相手の考えに賛同することも大事ですが、時には、反対の意見や厳しい指摘を交えることで、クライアントの考えが強まったり、覚悟が決まることもあるため、質問や接し方の幅を拡げていけると良いかもしれません。
「思考」タイプ(課題やタスクに取り組む際、どのように考え、解決しようとするか?)
クライアントから相談された時やプロジェクトでタスクを任された時、確実に解決できることを着実に進めようとする人もいれば、失敗するリスクを覚悟しつつ、果敢に難題に挑む人もいます。まず策を練るタイプもいれば、まず行動して現場を見に行こうとするタイプもいます。どちらも課題を解決しようと頑張って取り組んでいるものの、果敢に挑むタイプから見ると、着実に貢献しようとするタイプは慎重すぎてやる気がないように映ってしまうことがありますし、逆に着実に貢献しようとするタイプから見ると、果敢に攻めすぎて失敗するリスクが気になってしまいます。
若手コンサルタントが感じるストレスの一つである「頑張っているのに評価されない」という問題は、そもそも課題やタスクに対する向き合い方や考え方がずれてしまっていることに起因することが多くあります。コンサルタントとして評価をされ、活躍していくためには、思考力を磨くことに加え、自身の思考タイプを理解しつつ、クライアントや上司の「思考タイプ」との違いを意識しながら動いていくことが非常に重要です。まずは自身の「思考タイプ」を理解することから始めてみましょう!
相手の力になれることを見つけ、アクションを通じて成果を出すタイプ(堅実貢献×行動率先)
- 自分の考えや気持ちよりも、相手が何を求めているかをしっかりと捉え、その期待に答えることを大事にするタイプです。相手の力になれそうなことを見つけ、すぐに行動し、小さな成果を積み重ねることによって信頼を獲得していくことができるでしょう。
- クライアントだけでなく、チームメンバーに対してもこうした接し方ができることによって、チーム全体の連携や意欲向上につながることを評価されることも多いです。一方、あなたのリソースにも限りがあります。やみくもに相手の期待に答えることが必ずしも良いとは限りません。成果を最大化するために、誰のどの期待にどこまで答えるべきかを冷静に考えながら、動いていけるようになるとさらに活躍の幅が拡がるかもしれません。
想定される活躍シーン
人員削減など意思決定に踏み切ることが難しかったり、選択肢が多く迷ってしまうテーマについて、相手の意思決定を促したり、覚悟を問うようなテーマで活躍することが多いです。
シーン①:抜本的な組織構造改革
業績悪化に伴い、事業の規模に応じて人員体制を適正化していくシーンも増えています。今まで頑張ってくれたメンバーに対して厳しい事実を伝えることになるため、こうした結論は簡単には出せません。売上を再度向上する余地は本当にないのか、人員削減以外のコスト削減策はないのか、様々な可能性を吟味していくことになります。こうした中、最終的にどの策を講ずるのかを決めるためには、合理的な結論を提言するだけでなく、相手との対話を通じて覚悟を引き出すことが必要です。対話重視の伝道師タイプは、難しい決断に悩む相手をサポートするプロジェクトで特に活躍しやすいでしょう。
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この記事の筆者
PROFFIT AGENT編集部
Co-nnect Inc.
この記事は、戦略コンサルや外資系コンサルティングファームの出身者が執筆を担当しています。PROFFIT事業で培ったコンサルティングファームとの繋がりによる最新情報、コンサルタント時代の採用担当経験をもとにコンサル転職に役立つ情報を発信しています。