【コンサルタイプ診断解説】 タイプ05:堅実な分析を活かす冷静沈着な研究者
- コンサルタイプ診断
- コンサルタイプ診断とは
- タイプ05:堅実な分析を活かす冷静沈着な研究者
- 「冷静沈着な研究者」タイプの特性
- 「コンサルタント」としての活躍タイプと注意点
- 具体的なアクションを提言しつつ、率先垂範していくタイプ
- 「思考」タイプ(課題やタスクに取り組む際、どのように考え、解決しようとするか?)
- 任されたことを自分でコツコツ考え、成果を出すタイプ(堅実貢献×思考重視)
- 想定される活躍シーン
- シーン①:2050年の事業環境シナリオプランニング
- シーン②:特定技術の優位性評価
- 「冷静沈着な研究者」タイプが苦手なこと
- コンサル転職成功のための曖昧表現改善プログラムとは?
- このタイプが多いファームの特徴
コンサルタイプ診断とは
コンサルタントと一言で言っても、考え方や検討の進め方、コンサルとしての特性や活躍の仕方は、多岐にわたります。PROFFITに登録しているコンサルタントのアンケート分析から、コンサルタントの活躍タイプには16タイプの傾向があることが分かってきました。また若手コンサルタントのストレス調査結果から、このタイプの違いが大きいほど「ストレス」を感じることが分かっています。皆さんの「コンサルタイプ」を知ることで、自分にあったファームを選び、さらに入社後、活躍・評価されるための注意点やヒントとして活かしてみてください!
タイプ05:堅実な分析を活かす冷静沈着な研究者
「冷静沈着な研究者」タイプの特性
目の前に問題を提示されると、客観的に分析し、徹底的に原因をつきとめることが得意なタイプです。「客観的な事実」を伝えることを大事にするあなたの発言は、厳しい内容であったとしても耳を傾けてもらえる魅力を持っています。定量・定性的な情報を分析するノウハウ、特定テーマでの専門知見などを蓄積することで、あなたの武器がますます増えるでしょう。
「コンサルタント」としての活躍タイプと注意点
具体的なアクションを提言しつつ、率先垂範していくタイプ
- クライアントの悩みに対して、クライアントが取り組んでいける具体的な解決策を示すことを重視しており、クライアントの「行動」に寄り添った支援を大事にしているタイプです。取組みが進まない時にも自ら手を動かしたり、行動につながるまで伴走することをいとわない点がクライアントからも評価されます。
- 一方、注意点としては、実行支援が先行しすぎてしまい、何のためのアクションなのかが曖昧になってしまうことがあります。うまくいっていない時に、やみくもに実行を促すのではなく、なぜクライアントが動かないのか/動けないのかについて冷静に分析する時間を持ち、実行が進まない根本原因を解決することを意識してみると活躍の幅がさらに広がります。
「思考」タイプ(課題やタスクに取り組む際、どのように考え、解決しようとするか?)
クライアントから相談された時やプロジェクトでタスクを任された時、確実に解決できることを着実に進めようとする人もいれば、失敗するリスクを覚悟しつつ、果敢に難題に挑む人もいます。まず策を練るタイプもいれば、まず行動して現場を見に行こうとするタイプもいます。どちらも課題を解決しようと頑張って取り組んでいるものの、果敢に挑むタイプから見ると、着実に貢献しようとするタイプは慎重すぎてやる気がないように映ってしまうことがありますし、逆に着実に貢献しようとするタイプから見ると、果敢に攻めすぎて失敗するリスクが気になってしまいます。
若手コンサルタントが感じるストレスの一つである「頑張っているのに評価されない」という問題は、そもそも課題やタスクに対する向き合い方や考え方がずれてしまっていることに起因することが多くあります。コンサルタントとして評価をされ、活躍していくためには、思考力を磨くことに加え、自身の思考タイプを理解しつつ、クライアントや上司の「思考タイプ」との違いを意識しながら動いていくことが非常に重要です。まずは自身の「思考タイプ」を理解することから始めてみましょう!
任されたことを自分でコツコツ考え、成果を出すタイプ(堅実貢献×思考重視)
- 自分の考えや気持ちよりも、相手が何を求めているかをしっかりと捉え、その期待に答えることを大事にするタイプです。任されたことに対して、どのようにして成果をだせばよいかについて計画を立てながら、コツコツ取り組むことができるため、安心感ある仕事ぶりが評価されます。
- 一方、マネジャーに近づくにつれ、相手の求められることに応えるだけでなく、あなた自身の考えや意見を伝え、相手を動かしていくことが求められます。メンバーに対して指示を出す必要もあります。相手の期待に応えるだけではこうした力をつけていくことは難しいため、ジュニアメンバーの時から「自分だったらどうするか」を考える癖をつけておくとよいかもしれません。
想定される活躍シーン
未来トレンドの先読み、技術の優位性評価、クライアントが気づいていない課題の発掘など、調査や分析の割合が多いプロジェクトで活躍することが多いです。
シーン①:2050年の事業環境シナリオプランニング
特に分析が難しいテーマとして挙げられるのは「未来の洞察・シナリオプランニング」のようなプロジェクトです。こうした未来のシナリオを考えるときには、目先の変化を捉え、それがどのような影響を与えるかを洞察したり、様々な未来への見立てを調査し、異なるシナリオを発想したり、徹底した調査と分析が求められます。経営陣やクライアントに説明した時に、なぜそういう未来が訪れる可能性があるのかについて、根拠をもって語る必要があるため、調査を担うジュニアメンバーの責任も非常に大きいテーマの一つです。まさに堅実な分析をミスなく進める冷静さが求められるテーマといえます。

この記事の筆者
PROFFIT AGENT編集部
Co-nnect Inc.
この記事は、戦略コンサルや外資系コンサルティングファームの出身者が執筆を担当しています。PROFFIT事業で培ったコンサルティングファームとの繋がりによる最新情報、コンサルタント時代の採用担当経験をもとにコンサル転職に役立つ情報を発信しています。